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日本に居住している外国人が抱く、日本に関するさまざまな疑問と悩み。
それらが投稿されているサイトが「OKWave ありがとう」の「Japan Life」コーナーだ。彼らは日本で一体どんな壁にぶつかっているのだろうか。寄せられた質問をピックアップしてご紹介する。
■【外国人のお悩み紹介コラム】「おにぎり」と「おむすび」の違いって何ですか?
最近、飲んだ後の〆に「塩むすび」を頼むことがあるのだが、具はなく、ただ塩味がついているだけなのにこれが実に上手い。ほどよい大きさ、ちょっと物足りないと思っていた小腹を満足させてくれるところ、そして高すぎない価格といい、すべてを満たしてくれる逸品である。
そんな塩むすび好きの筆者の目にとまったのが、以下の質問である。

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「『おにぎり』と『おむすび』は同じものですか? もし違うのであれば、違いはなんなのでしょうか?」(カナダ)
個人的なイメージでは「おむすび」はしっかり握られたもの、「おにぎり」は握られた飯であるが、実際はどうなのだろうか? 調べてみると「おにぎり」と「おむすび」の違いは諸説あり、「これだ!」という明確な答えはなかった。ゆえに一つの説として、イギリスの方が以下のような回答をつけていた。

「『おむすび』の始まりは、古くから山に住んでいるとされた神様が、その形のはじまり。『おむすび』という言葉は、日本最古の歴史書『古事記』に記された神様『むすびのかみ』に由来するもので、神様のチカラにあやかろうと食べ始めたのが、山の形に作った三角形のご飯。つまり、むすびの神様が『おむすび』の起源と言われています。一方の『おにぎり』は、握り飯に由来。形うんぬんではなく、握り飯(=おにぎり)というのはぎゅうぎゅうにつめこむという意味とされています。語源は諸説ありますので、他の由来も見てみると日本の歴史や文化に触れられて面白いと思いますよ!」(イギリス)

どうやら回答者のイギリスの御仁は気になって調べた結果、いくつもある説の中から今回紹介した説に納得したものと思われる。謎を紐解くことで文化を知ることができるというのはこれまた一興。ぜひ質問者のカナダの御仁も自分でいろいろな説を調べてみるとよいだろう。

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